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売却

アプリ売却のデューデリジェンス・チェックリスト:買い手が購入前に確認すること

結論から言うと

アプリ売却のデューデリジェンス(買収前の調査)チェックリストは、買い手がオファー前に確認する5つの項目をカバーします。収益、コスト、流入、プロダクトの状態、App Storeでの履歴です。収益はApp Store Connectの売上金と、サブスクアプリならRevenueCatなどのデータ、コストは広告費、サーバー、ツール、流入は流入元ごとのダウンロード数とキーワード順位、プロダクトの状態はコード、SDK、クラッシュ、外部サービスのアカウント、ストアでの履歴はレビュー、リジェクト、ポリシー上の問題です。ほとんどはNDA(秘密保持契約)を結んだうえで画面共有やスクリーンショットで見せられるので、ログイン情報を渡す必要はめったにありません。

売却を考えていますか?ストアのリンクとおおよその数字を送ってください。通常は数時間以内に返信します。あなたに手数料はかかりません。 アプリを送る

デューデリジェンスと聞くと大変そうですが、ほとんどの小規模アプリでは、数字が本物で、すぐに壊れそうなものがないかを確かめる、的を絞った確認です。これは私がアプリを検討するときに実際に使っているリストです。買い手と話す前の準備に使ってください。整理されたフォルダがあれば何日も短縮でき、あなたの数字も信頼されやすくなります。

アプリの収益はどう証明する?

自分で入力したスプレッドシートではなく、元のシステムから書き出したデータで証明します。買い手が見たいのは次のものです。

  • 直近12〜24か月分の、App Store Connectの「売上とトレンド」と「支払いと財務レポート」。
  • サブスクアプリなら、RevenueCat(または同様のツール)の概要:MRR、有効なサブスクリプション数、無料トライアルからの転換率、更新、解約、返金。売却時のサブスク特有の話はサブスクアプリの売却で説明しています。
  • 売上金と一致する銀行明細や入金記録。大きめの案件で役立ちます。
  • そのほかの収益:広告、Webでの購入、スポンサー。

買い手はコストと利益をどう確認する?

アプリにかかるすべてのコストから、月間利益を組み立て直します。価格はその利益の倍数で決まるからです。

  • チャネル別の広告費(Apple Search Ads、Meta、TikTok、Google)と、それに対応するインストール数(有料広告で伸ばしているアプリの売却も参照)。
  • サーバー、API、AI/LLMのコスト、ソフトウェアツール、外注費、サポート。AIアプリの場合、買い手が最初に見るのは月ごとのAPIコストです:AIラッパーアプリの売り方。
  • シンプルな月次の損益表。

ここで買い手が見つけたことは、倍率を直接動かします。どんな点が倍率を上げ下げするかは自分のアプリの価値はいくら?で説明しています。誰かと話す前にざっくりした幅を知りたいなら、アプリ価値計算ツールを試してみてください。

買い手が求める流入とユーザーのデータは?

ダウンロードがどこから来ているか、そしてユーザーが使い続けているかです。具体的には次のとおりです。

  • App アナリティクス:インプレッション数、プロダクトページの閲覧数、ダウンロード数、ソースタイプ(App Storeの検索、ブラウズ、Web参照元、App参照元)。
  • 上位表示されている主なキーワードと、主な国。
  • 計測しているなら、継続率とアクティブユーザー数。

買い手はコードとプロダクトの何を確認する?

あなたがいなくてもアプリが動くか、そしてすぐに壊れそうなものがないかです。

  • 技術スタック、対応する最低OSバージョン、ビルドとリリースの手順。
  • 外部のSDKとサービス、そして各アカウントの所有者。
  • クラッシュ率と既知のバグ。
  • あなた個人に依存しているもの。たとえば自分のマシン上のサーバーや、個人のAPIキーなど。
  • 買い手がコードそのものを見るのは、通常はオファーに合意した後か、NDAを結んだ後です。

App Storeでの履歴と法務では何を確認される?

ストアで過去に起きた問題と、売ろうとしているものをあなたが所有している証明です。

  • 過去のリジェクト、警告、削除と、その理由。
  • レビューと評価の履歴。インセンティブ付きのレビューや購入したレビューは、ほとんどの買い手にとって取引をやめる理由になります。
  • 名前、ロゴ、ドメイン、商標の所有権。
  • フォント、画像、サウンド、外部コードのライセンス。
  • プライバシーポリシーと、ユーザーデータの保存方法。
  • アプリが譲渡の条件を満たしているか。Appleの条件(審査中のものがない、TestFlightがオフ、プロダクトIDの重複がない)は、私のApp Storeでのアプリ譲渡ガイドにまとめています。

データを安全に共有するには?

NDAを結んだうえで、画面共有かスクリーンショットで共有します。Apple Accountのパスワードは絶対に渡しません。

  • 詳しい数字を共有するなら、先にNDAを結びましょう。
  • ログイン情報より画面共有やスクリーンショットを優先しましょう。買い手が直接アクセスする必要があるなら、ツールで設定できる最も限定的な権限を渡し、終わったら削除してください。
  • Apple Accountのパスワードや、デベロッパアカウントそのものは絶対に共有しないでください。

アプリの取引が破談になる危険信号は?

合わない数字と、後から出てくる問題です。

  • データの出どころによって数字が合わない。
  • 売却直前の急な伸び。たいていは、もうすぐ止まる有料広告によるものです。
  • 後から見つかる未開示の問題:App Reviewからの警告、重要なSDKの提供終了、法的な紛争。
  • 受託の仕事や個人のフォロワーなど、創業者個人に依存している収益。

こうしたことは早めに開示してください。わかっている問題は価格に織り込まれますが、隠れていた問題は取引を終わらせます。デューデリジェンスが終わったら、次は支払いです:アプリ売却のエスクロー(第三者が代金を預かる仕組み)をご覧ください。

よくある質問

アプリのデューデリジェンスにはどのくらいかかる?

数字が整理されていれば数日です。私の場合、デューデリジェンス、エスクロー、App Storeでの譲渡まで含めて、取引は通常、最初のメッセージから約14日で完了します。データが散らばっていたり、アプリに複数の収益源があったりすると、もっと時間がかかります。

買い手にApp Store Connectへのアクセス権を渡すべき?

フルアクセスは渡さないでください。ほとんどの確認は、スクリーンショットか画面共有で済みます。直接アクセスが必要なら、できるだけ限定的な権限を渡し、確認が終わったら削除してください。

売却前にソースコードを共有しなければいけない?

オファー前は、たいてい大まかな概要だけです。詳しいコードの確認は、条件に合意した後、NDAを結んだうえで行います。

アプリの買い手が最初に見るのは?

利益とその推移です。私はまず直近12か月の収益とコストを見て、次にダウンロードがどこから来ているか、そして創業者個人に依存しているものがないかを見ます。